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第12回ツール・ド・草津 (2007年4月15日)


シーズンインは草津でのんびりヒルクライム

 05年から行くようになったツール・ド・草津、今年も行ってきました。4月の第2週に行われるこのイベント、やはりヒルクライム競技のツール・ド・八ヶ岳とバッティングします。八ヶ岳はまだ一度も行ったことがなく、それなりに興味もあるのですが、この季節だとまだ全然走り込んでないので、距離が半分の草津の方が気分的にかなりお手軽感があります。またスタート後に温泉街を一周パレードランするっていうのも草津の特徴。街ぐるみでイベントを盛り上げていこうという姿勢にも好感が持てます。もちろん2日間温泉三昧できるのもここに来る大きな動機づけです。
 3回目の参加となる今回も軽車両隊メンバーと同宿予定です。宿の手配などは任せっぱなし。自分で動かなくてもいい楽チンさもさることながら、毎回毛色の違う宿を取ってもらえるのが楽しいところです。
 前日はとりあえず草津入りするまでは、基本的に移動のクルマごとに別行動。私は匿名R恵さんと一緒にレンタカーで移動です。去年は関越道を渋川伊香保ICで下りてから、榛名山を越えるルートで草津を目指したのですが、今年は同じルートを辿り、どうせだったら榛名山を1本登ってから行こうということに決めていました。
 当日は過去2回にも増していい天気。自転車で走るには絶好です。とりあえず伊香保温泉のそばの駐車場にクルマをデポし、自転車を組み上げたら、まずは伊香保温泉の石段の街をちょっとだけ見学。いきなりの激坂ですが、急いで登るわけじゃないのでどうということはありません。写真でしかみたことがなかった風景を堪能したら、一度また下まで戻っていよいよ榛名山ヒルクライムの開始です。
 榛名山は比較的緩い勾配で変化も小さいので、ペースを上げなければ初心者でも楽に登れるような山です。たださすがにそこまで観光モードじゃ前日試走の代わりにならないので、心拍170bpm前後を目安にペースを作ってエッチラオッチラ登っていきます。石段下から某公道レース漫画のダウンヒルスタート地点になっているところまでで距離は約8km。翌日に向けての足慣らしには丁度いいくらいでした。
 再度クルマで移動を始めたところで軽車両隊メンバーに連絡を取ってみると、我々が行こうとしていた蕎麦屋さんに寄るとのこと。合流して軽く食事をとってから、ツール・ド・草津の受付会場になている天狗山レストハウスへ向かいます。
 今年からスケジュールが多少変更になり、受付の後、前日のうちに開会セレモニーやら抽選会を済ませてしまうようになりました。競技後だと下りてくるタイミングがバラバラだし、急ぐ人はとっとと帰ってしまったりするので、これはこれでいいアイデアかもしれません。
 今年の宿は“酒”を売り物にしているペンションとのこと。ひょっとすると食事は今イチかも…とちょっとだけ心配したのですが、意外や揚げ物がほとんどないアッサリ系で味もまずまず。野菜もたくさん食べることが出来、なかなか満足の内容でした。
 去年、一昨年は食事の後で外の温泉に行ったり、湯畑まで散歩したりと観光したのですが、今年は前日まで仕事が忙しかったこともあって、軽車両隊メンバーが外出するのを見送ってから宿の温泉に入っただけで休養モードです。とはいえ宿の風呂はそこそこ広いうえに貸し切り使用できるので、これはこれで結構天国でした。

 翌朝は7時に朝食。競技のスタートが10時なので、極端に早起きをする必要もありません。のんびりご飯を食べてから準備をし、クルマでスタート地点前の駐車場に移動します。天気は快晴。風も弱く、絶好のヒルクライム日和です。
 何故か今年から年代別クラス分けが無くなってしまい、豪脚さんが走るチャンピオンクラス以外はMTBとロードレーサーが分けられているだけの老若男女ゴチャ混ぜスタートです。まあ例年、パレードランが終わったところで仲間同士で待ち合わせして計測区間に入っていく人が多いので、これでもいいのでしょうね。参加人数の少ない女性参加者の間では、同じようなペースで競り合い甲斐のある人を見つけにくいと不評だったりもしたようですが。
 パレードランは温泉街の街中をグルッと一周します。当然このパートはタイムに関係ないので、地元の人や観光客の方々が応援してくれる中を手を振って応えながら走る和やかムード。実際に見たことはありませんが、ツール・ド・フランスなんかもスタート直後の1kmはパレードランだという話なので、ちょっぴり本格レーサー気分ですね。こういうのも楽しいものです。
 そして天狗山レストハウス前まで戻ったところでT字路を左折すると、いよいよ白根山に向けてのヒルクライムのスタート…のはずだったのですが、スタートラインのすぐ手前で前方を走っているはずの匿名R恵さんが左端に停まっています。脇に行ってどうしたのか聞いてみると、スピードメーターのセンサーが外れたとのこと。たしかにチェーンステーに取りつけたセンサーのネジが脱落して配線でぶら下がっている状態です。
 走行自体に直接のは支障があるトラブルではありませんが、走っている途中でスポークに巻き込んだりしても厄介。そのまま駐車場へ行きタイラップで応急修理して再スタートです。パレードラン中に気がついたので助かりました。
 一度脚を止めてしまったせいもあってか、タイム計測区間に入ってペースを上げると最初のうちは妙に脚が重い感じです。それでもなんとか目標心拍をキープしながら、かつ序盤に無理をしないようにして登ります。
 途中、速い人には結構ブチ抜かれますが、これは脚力が違うのだから仕方ありませんね。釣られてオーバーペースにならないようにしながらジワジワと登っていきます。イーブンペースを守っていれば、一旦自分を抜いていった人達の2割ほどは上から落ちてくる感じ。やっぱり無理は禁物といえそうです。
 ほぼ中間地点の殺生河原を越える頃になると、周りを走っている面子がある程度固定されてきます。遅れをとらないようにしながら少しずつ前を目指しますが、さすがにこっちも余裕があるわけじゃないのでなかなか抜いていくのは厳しいところです。
 そうこうするうちに、後方からJJさんが抜いていきます。後ろから見ると明らかに自分より重いギアを踏んでいる様子。「さらなるタイムアップを目指すなら、やっぱりもっと重いギアを踏めるようにならないとダメなんだろうな〜」などと朦朧とした頭で思いつつも登り続けると、幾分視界が開けてゴールが近くなってきたことを感じます。さあ、もうひと頑張り。
 最後の左コーナーを抜けてゴール地点が見えてきてからは、去年のようにラストスパートのダッシュをかけようとするものの脚は動かず。良くとれば力を残してしまわなかったということになるのでしょうが、なんか最後のひと踏ん張りが利かなかったようでもあり、ちょっと情けない気分。それでも去年よりは2分ちょっと速い48分36秒260でゴール。一般ロードレーサーの部140位でした。まあ、こんなもんかな。
 季節的に天気に恵まれなければ思いきり寒い思いをするツール・ド・草津ですが、程々の距離と斜度で自転車シーズンの始まりにはちょうどいいイベントといっていいんじゃないでしょうか。そして何よりも草津は、温泉三昧できるところがサイコーです。



一度くらいは見学しておきたいと思った伊香保温泉の石段
で、せっかくだから榛名山を1本登っておいた図
今年も雲ひとつない青空に恵まれたスタート地点の風景。風もなくじつに穏やか
ゴール後は預けておいた荷物からウィンドストッパーを取り出し防寒対策&補給(?)
photo by JJ




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