もういっちょGaap二代目GaapとなるLite Sでは“日頃はロード仕様で快適通勤車として楽しみ、そして時々MTB仕様に組み替え王滝にも参戦”という願望を見事に叶えることができた。で、実際にそうやって活躍させてみると、どっちの使い方をしてもじつに楽しい。いや、ホント、Gaapっていろんな意味で良くできててバランスが絶妙な自転車だと思う。でもそうなってくると「いちいち組み替えるのってちょっと面倒だよな〜」と思えてきちゃうのが怠け者のつらいところ。なので機会さえあればもう1台フレームを…なーんて野望を抱き始めてしまった。 しかしそもそもが弾数の多い自転車ではないし、しかもそれなりに人気のある絶版車。たまにオークションで見かけても結構な値段で取引されている。おまけに自分で使うのはどうせフレームとホイールくらいともなると、なかなか手が出ない状態が続いていた。 そんな折、複数台のGaapを所有しているオーナズクラブのMさんが、少し手持ちを整理するから1本くらいフレームを譲ってもいいよと提案してくれた。もうこれは乗るしかないでしょう! ということで早速6thロットLiteのフルポリッシュのフレームを引き取ってきた。 どっちをどっちにしかしここからがまた悩みどころ。LiteとLite S、どっちをロード仕様にしてどっちをMTB仕様にするかという点。当初は現状ロード仕様で稼働していてそれはそれで気に入っているLite Sはそのままに、傷の目立ちにくいポリッシュのLiteをMTB仕様で組もうかとも思った。しかし問題は装着パーツの色味だった。じつはフレームと一緒に、かつてMさんが超軽量Gaapを作成した時に使った軽量ハブと軽量リムも譲ってもらってきていた。そのハブがレッドアルマイト仕上げ。いずれも超軽量パーツだし24HだからMTB仕様で使えるような代物じゃない。おまけにセンター部がレッドアルマイト仕上げのディスクローターや赤いアルミニップルも一緒に引き取っているから、これをダークシアンのLite Sと組み合わせると、正直言ってかなり違和感がある。 一方、今回譲ってもらったLiteはフルポリッシュなのに加えてMさんがシートチューブ部をレッドアルマイトにカスタマイズしている。誰がどう考えたって見た目が纏まるのはLiteフレームと軽量ホイールの組み合わせだ。ということでLite Sに組んでいたパーツはほぼそのままLiteに移植。考えてみたらAMPのF3フォークもアルミの質感が前面に出ている見た目なので、こっちのフレームの方がしっくりする。 ここまでくると毒を喰らわば何とやら。ヘッドパーツは手持ちパーツにあったクリスキングのシルバーを装着し、クランクもアルミコーラスで質感合わせ。日頃はあまり拘らないコラムスペーサーもレッドアルマイトとシルバーを交互に積んでみたりして、ちょっと自分らしくない外観も持ち合わせた都合三代目となるロード仕様Gaapの完成となった。 いきなり前言撤回(2016/7/7追記)とりあえずロード仕様で組み上がったポリッシュGaapだったが、再びGaapで王滝に出ようという話が出てきたのを機にMTB仕様Gaapのフロントレフティ化の話が再燃してきた。ただし手持ちのレフティを使うとなるとフレーム加工(ヘッドチューブ短縮)が必須。であればフレームに色塗装が施されていないこのポリッシュGaapの方が、もしも加工時に塗装欠けが生じた場合でも誤魔化しが利くだろう…ということでロード仕様での稼働僅か数ヶ月にしてMTB仕様へと換装されることになった。換装とはいってもフレーム加工さえなんとかすれば、あとは青Gaapに組んだパーツを外して持ってくるだけの単純作業。またもうひとつの問題がLefty用のフロントホイールを用意することだったが、こちらは台湾製のサーカスモンキーというブランドのレフティ用ハブを購入し、すでに王滝で2回使用している純正ディープリムのホイールを組み替えることにした。 実はこのレフティGaap、当初は今年(2016年)5月の王滝42kmで実戦投入するつもりで組んでいたのだが、フロントホイールの組替えが間に合わずまさかのDNS。9月にいきなり100kmを走ることになった。さて、どうなることやら。 後日談(2018/8/18追記)結局、2016年9月の王滝はこのレフティGaapで参戦したものの、記録的な豪雨に見舞われたうえ、それに伴う寒さで乗り手の方がついていけず、敢え無く足切りDNFと相成ってしまった。うーむ、無念…。その後、2017年に中止となった9月王滝の代替レースとして開催された11月王滝にも、ほぼ同じ仕様で参戦。しかし今度は、標高が下がって雪が無くなった部分を快調に降っていたら、見た目ではまったく分からない凍結路面でスリップダウン。フロントブレーキのCFRP製マスターシリンダーが破損してしまい、またまたリタイヤに終わった。 そんな感じで、王滝に関してはどうにも相性が悪い状態が続いたレフティGaapだけれど、近場のトレイル遊びには結構活躍してくれた。とくにレフティのスプリングを柔らかいものに交換してからは、前輪の動きが格段に向上。ホイールベースが長めなこともあって、20インチMTBというキワモノ的イメージとは裏腹に、普通にオフロードを楽しむことができた。 しかし2018年に27.5インチのMTBを組んでからは、どうしても出番が少なくなってしまった。おまけに自転車部屋のスペース確保のため、いろいろと整理しなければならない現実が目の前に。そのためポリッシュGaapはフレーム単品に戻した状態で、元オーナーのMさんの手に帰ることとなった。いやー、楽しかったなー、この自転車。 |
FRAME | KUWAHARA Gaap Lite (6th lot/Full Polish) |
FORK | |
REAR SUS UNIT | |
HEADSET | |
SEAT POST | Thomson Elete(27.2mmφ) |
HANDLE STEM | |
HANDLE BAR | |
BAR TAPE | |
GRIP | crankbrothers cobalt |
BRAKE | |
BRAKE LEVER / SHIFTER | |
BRAKE LEVER | Magura Marta Raceline |
BRAKE ROTOR | |
CRANK | |
BOTTOM BRACKET | |
FRONT DERAILLEUR | |
REAR DERAILLEUR | |
SPROCKET | |
CHAIN | |
WHEEL | |
TIRE | |
SADDLE | Selle Italia Flite Transam |
PEDAL |