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8インチホイールの輪行専用車仕事が忙しく体力的に厳しい期間でも、少しでも自動車に頼らず自転車に乗る時間を増やそうと、輪行通勤用に買ったのがこのCarryMe。8インチという超小径車折畳み自転車でありながら、メインフレーム自体には折り畳み機構を設けないことで剛性不足を回避しようという設計が、なかなか優れたものなのではないかと判断しての購入だった。CarryMeの最大の利点は、やはり折畳んだ時のサイズ。立たせれば占有床面積はA4サイズほどで済むので、電車の中でも脚の間に挟み込むようにすれば、立っていても座っていても周りに迷惑をかけにくい。そもそも自分の場合は職場が郊外側にあり、混んでる電車には乗らずに済む。だからお手軽輪行+6〜7kmの走行というパターンで、快適な通勤ができるわけだ。 実際に使ってみても、8.5kgほどの重量は劇的に軽いわけではないけれど、短時間なら持っても苦にならないレベルだし、コロコロで転がせばさらに楽チン。輪行袋に収めるのもスポッと袋を被せるだけなので大した手間じゃない。輪行メインの使い方をするにはじつに具合がいい。 しかも超小径の割には、比較的まともに自転車らしく走ってくれるのもCarryMeのいいところ。さすがにポジションは窮屈になるので、長距離を走るにはそれなりの覚悟が必要だし、標準で165mmのクランク長はやや短い。なので自分の場合は安物のロード用コンパクトクランクに交換して、クランク長を踏み慣れた170mmに変更した。 ペダルも樹脂製の折畳みペダルはちょっと心許なかったので、張り出し寸法の小さい固定式のペダルを装着。その他にも重くフカフカ過ぎるシートポスト&サドルを手持ちの軽めのものに交換したり、輪行時に使うコロ車輪をベアリング入りのスムーズに回るものに交換して使い勝手を改善した。 長距離を走るのには向かないのは事実だけれど、一度だけサイクルトレインを使ったサイクリング企画に参加してみた。その時は自宅〜品川駅の往復と、三浦半島を中心に1日で70kmほどを走行。まあ、なんとか走りきることができた。 以上のようにCarryMeは、輪行と組み合わせてチョイ乗りするには非常に具合のいい超小径車といっていい。でも通勤という仕事に絡む目的に使う上では、ちょっと心配な部分も見つかった。 8インチという自転車としては特殊な径のタイヤの場合、使えるチューブにほとんど選択肢が無い。ところがその選びようのないチューブが時として、表面にある模様(製造時の繋ぎ目?)の部分で裂けることがあって、それが困りものなのだ。 まあ、CarryMeならパンクで走行不能になったら折畳んで即輪行、という手もある。でも、公共交通機関から離れていて、タクシーもロクに通らない場所でのパンク、しかも通勤往路で時間の余裕もあまりないとなると、パンク修理せざるを得なくなり、それがなかなか厄介なことになる。 CarryMeのパンク修理をするためには、チューブ、タイヤレバーの他に、リアアクスルを緩めるための15mmのスパナorソケットレンチを持ち歩かなければならない。なのでその分、荷物が嵩む。しかも使っているチューブがどの程度の使用で避けるかは、神の味噌汁…じゃない、神のみぞ知る。さすがに通勤でそういったリスクを抱えるのは嫌だ。そんなわけで、購入当初の最大の目的としていた用途に使う気があまり起こらなくなってしまった。 究極のパンク対策という意味では、ソリッドタイヤに交換するという奥の手もないわけじゃない。でもホイール一体のタイヤは結構な値段がするし、タイヤが減ればホイールごとの交換が必須。しかも乗り心地は最低という評判だから、なかなか手を出す気にはなれない。 結局、家の周りでのちょっとした移動にしか使わなくなってしまったCarryMe。それでも安心できる駐輪場がないファミレでも、簡単に輪行状態にして店内に持ち込める等といったメリットがないわけじゃないが、それでは機能を活かしきれてない気もする。さて、どうしたもんですかねー。 ということで、結局、シートポストとサドルとペダルをノーマルに戻して(折りたたみ手順が微妙に変わったりするので)オクにて売却。道具は使ってくれる人に使ってもらった方がいいですからねぇ。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| BIKE | Pacific Cycle CarryMe |
| SEAT POST | crankbrothers Cobalt3 (31.6mmφ) |
| CRANK | FSA VERO COMPACT CK-C602 170mm |
| BOTTOM BRACKER | TOKEN TK838HAL (JIS 68-116 CrMo) |
| SADDLE | |
| PEDAL | TIOGA Spider8 |
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