▲Top Page ▲愛車たち △戻る

LOOK KG171 (2003/8-2005/12)


　ラティードはそれなりにいいフレームだったけれど、少々地味だったし使い込んだ中古ということで傷も多く、ようするに“見た目でハッタリが効かない”のが物欲オヤジとしてはちょっと不満な部分。そこで次なるいいフレームが無いものかなとネットオークションを眺めていたところ、私のアンテナに引っかかったのがこのKG171でした。
　ルックは前から乗ってみたいフレームだったし、ちょっと古いKG171なら乗り味はラティードと似ているんじゃないかと想像。そして何よりルックを象徴するようなレモンイエローのシンプルなカラーリングが購入意欲をそそりました。サイズはC-T=530mmなのでラティードと同じ。エルゴポストもついているので、パーツの載せ替えだけでそのまま乗れそうです。
　オークションでは多少の競り合いがあったものの、無事落札。箱詰めされたフランス娘が我が家にやって来たのは2003年8月のことでした。
　パーツ移植を済ませて重量を量ってみると、写真の状態で8.7kg。ラティードより200gほど重いようです。まあ、シートポストがデュラ対エルゴポストというあたりも結構利いているんでしょう。
　実際に走ってみた感触としては、ラティードより突き上げがやや固めな感じ。ただBBまわりとヘッド(フォーククラウン?)まわりはラティードよりさらに柔らかい印象で、スムーズなペダリングスキルを要求するフレームなのかな、という気がします。
　ちなみに半年後に、友人のためにKG281の中古フレームをこれまたネットオークションで落札し私が組み上げたのですが、KG171に乗り馴れた感覚で試乗した第一印象は「硬ぇっ」でした。ヘッド/フォークまわりの線の細さは似たようなものだし、フォークコラムはKG171がスチール、KG281がカーボンなんですけどね。噂によるとKG181あたりを境に使用するカーボン繊維が変わってるらしいので、そのへんの差が大きいのかもしれません。
　そうはいってもルックスが気に入っているフレームだけに、このKG171はなかなかのお気に入りです。ただC-T=530mmは私にはちょっと大きめなようですね。エルゴポストの目盛は「０（ゼロ）」、サドルもかなり前寄り。んー、もう少し足が長ければなァ。

いかにもルックらしい細身のパイプで組まれたクラシカルなスタイルは、その後KG281、KG381、KG481と受け継がれている繊細なイメージ。レモンイエローのカラーリングも、ルックを象徴する色使い。そのへんを多少意識してホイールもディープリムや完組を使わず、レコードハブ、マビック オープンプロ、DTスポークで手組みしたコンベンショナルなものを履かせている
メカは基本的にビアンキ ボロン購入時のものを使い回しているので9速のカンパニョーロ コーラス。BBはラティードを組む時に購入したFSAのチタンBBをそのまま装着している。ペダルは街乗りやお気楽サイクリングでの利便性を考えてタイム アタックを装着。当時のアタックの中では最軽量のカーボンボディ+チタンシャフトのものを使うことで、多少は軽量化にも配慮
ステムもビアンキ ボロンに装着されていたITMゴッチャ。フォークコラム内になぜか下から長いボルトが突き出ているため下方をカットして装着する。エルゴステムを使いたいところだが、いろいろあって現在もこの状態のまま乗っている。メーターはケイデンス計測可能な有線式のキャットアイCC-CD100。GPSとライトを装着可能にするため、ハンドルまわりのレイアウトは結構苦労している
C40より気楽に乗れるということもあって、このKG171は結構いろいろなところへ連れ出している。これはスバルラインで富士山五合目へ登ったときの携帯で撮った記念写真。ちなみにタイトル写真はツール ド おきなわに参加したときのもの
noto
ちなみに前オーナーはこのKG171でツール ド のと400に参加していて、その時の写真が99年の同大会のポスター写真に使われたという“実績”も持っている


追記 (04/12/14)

　秋のバーゲンで衝動買いしたカンパのコンパクトクランクを決戦車的に使うC40に装着したため、レコードのクランクとフロントディレイラーが余剰パーツになってしまいました。ついでにチェーンも穴開きタイプに交換したので、まだまだ使えそうな10速チェーンもあります。当然、考えるのは、KG171での有効活用です。
　じつはこのKG171に使ったカンパ9速コーラスの駆動系は、リアスプロケットを一度交換した以外は1999年に購入したビアンキ ボロンから使いまわしているもの。とりあえず耐久試験的に使い続けてはいますが、さすがに走行距離が2万kmを上回ると心配になってきます。一応、9速用チェーンとスプロケットはスペアを確保してありますが、チェーンリングをどうするか頭を悩ませていたところでした。
　しかしある程度10速パーツがダブついているのであれば、いっそのこと10速化してしまうというのもひとつのテ。そうすればスプロケット交換無しでC40とホイールを共用することもでき、何かと便利そうです。それにコンパクトクランクを装着したC40とのバランスをとる意味でも、別アプローチで低ギア比化を図ってみるのも一興かなと思うようになりました。
　ここで一度整理してみると、手元にある10速用余剰パーツは、まずC40から外したのが、クランク、フロントディレイラー、チェーン。さらに、いつかはお世話になるかもしれないと思ってオークションで落札しておいた、新品同様の13-29Tの10速リアスプロケットも部品箱の中に入っています。となるとあと必要なのは、10速用のエルゴパワーコントロールレバーとリアディレイラーの2点だけです。
　で、エルゴパワーコントロールレバーですが、現行のコーラスはレバーがレコードと同じカーボン製。機能的には申し分ありませんが、日頃街乗りやらポタやらにも使うとなると、一目見て高いパーツっぽく見えるのはあまり好ましくありません。壁に立て掛けたりすることを考えても、アルミ製レバーの方が気楽です。しかしアルミレバーで10速用の03コーラスは、今さら入手するのは困難でしょう。
　そこで思いついてのが9速エルゴパワーの10速化。私の9速コーラスエルゴパワーは99モデルなので、10速モデルとかなりパーツの互換性があります。なのでインデクシングラチェットと呼ばれるインデックス位置を決めるギザギザのついたパーツを2つ交換するだけで、10速用エルゴパワーに変身させることが可能です。エルゴパワーの分解はすでに2回ほどやっているから作業については問題はありませんし、小さなパーツを購入するだけで済むので下位グレードのエルゴパワーに買い替えるよりもずっと安上がり。この手で決まりです。
　パーツは馴染みの神宮のショップで取り寄せてもらおうかと思ったところ、メインとなるワイヤーを巻き取る方のパーツは在庫があるとのこと。また小さい方のパーツは在庫切れながらも、とりあえず9速用のままでも使えるそう。一応発注だけして、まずはそのままでいくことにします。
　残るはリアディレイラーですが、カンパのロード用ショートケージのリアディレイラーはリアの最大歯数が26T。したがって13-29Tを装着しようとすると、10速用のミドルケージが必要になります。ここもアルミ製リンクプレートにこだわりたいところですが、細かいことを考えるのが面倒になり、現行コーラスで良しとしてしまいました。
　10速化されたことによって、リアスプロケットは9速の時とまったく同じ構成に29Tが1枚プラスされたことになります。これで激坂登りは大分楽になるんじゃないかなあ…。


追記 (05/12/25)

　東京エンデューロというフラットバー限定のレースに出場するため、一時的にこのKG171をフラットバー化しました。重いしクランプ径がITMのハンドルに合わないエルゴステムを敢えて導入したのは、ポジションをC40と同じにするというのが表向きの理由。でも、じつはこの改造も予め視野に入れていたという噂もあったりして。結果的になかなかナイスなフラットバーロードが出来上がったと思います。レースの方は散々でしたけど。


フレームルックKG171(C-T=530mm)
フロントフォークルックカーボン
シートポストルック エルゴポスト(25.0mmφ)
ステムITMゴッチャ(110mm) ITMゴッチャ(100mm) ルック エルゴステム
ハンドルITMスーパーイタリア260(外外420mmアナトミック)
ヘッドパーツカンパニョーロ レコード
レバーカンパニョーロ コーラス エルゴパワーコントロールレバー(9→10速改造)
ブレーキカンパニョーロ コーラス
ボトムブラケットFSAチタン
クランクカンパニョーロ コーラス(170mm/52-39T) カンパニョーロ レコード(170mm/52-39T)
フロントディレイラーカンパニョーロ コーラス カンパニョーロ レコード
リアディレイラーカンパニョーロ コーラス
リアスプロケットカンパニョーロ コーラス(13-26T) カンパニョーロ レコード(13-29T)
チェーンカンパニョーロ レコードC9 カンパニョーロ レコードC10
ボトルケージエリート イノックス
メーターキャットアイCC-CD100
ホイール1カンパニョーロ コーラス/マビック オープンプロCD/DT 2.0-1.8
ホイール2カンパニョーロ レコード/マビック オープンプロCD/DT 2.0-1.8
タイヤミシュラン/クレメン/ヴィットリア/TNI等
チューブミシュランA1
サドルセライタリア フライト セライタリア フライト トランザム
ペダルタイム アタック カーボン／チタン タイムRXS Tiカーボン
バーテープTNI
inserted by FC2 system